電磁超音波(EMAT : Electro-Magnetic Acoustic Transducer) EMATは、超音波探傷試験の一つで、電磁場を通じて金属材料中に超音波を発生させる方法です。 VOLTA2は、EMAT用にカスタム設計された高出力2chポータブル超音波探傷器です。

お問い合わせ・ご質問

主な特長

・2つのEMATアプリケーション用超音波チャンネル(20 kHz~8 MHz)
・1チャンネルあたり1,100Vpp、 ピークパワー6kW、1~10サイクル
・標準ソフトウェアにより、垂直、斜角、ガイド波のあらゆるEMATアプリケーションの実行が可能
・MRUT(ミドルレンジUT)、LRUT(ロングレンジUT)、レール探傷、薄板溶接、その他の特殊なアプリケーション用のカスタムソフトウェア

EMATで有効利用できるSHガイド波

SHガイド波は、板厚方向の振動成分がなく、試験体の内容物や塗装などの外環境に影響されにくい特徴があります。しかしながら、ピエゾ法では極めて高粘質な接触媒質を使用することから、SH波は取り扱いが困難です。EMAT法では接触媒質は不要で、プローブを走査しながらSH波を発振することも可能です。

MRUT SHスキャナ

MRUT SHスキャナでは、走査方向と直行する方向にSHガイド波を発生させることができます。これにより、照明柱の地下腐食や防食テープ下の配管腐食への応用が期待できます。

※一般的な伝搬距離は~3mとされています。

仕様

          仕様

超音波チャンネル数

2

帯域幅

20kHz~8MHz(全ての垂直、斜角、ガイド波: LRUT/MRUT)

繰り返しパルス周波数(PRF)

最大1,000Hz

パルサー

1-8 サイクル, 固定および可変周波数トーンバースト波 6 kW
出力 1,000Vpp@24A pk-pk(50Ω時)
1% 最大負荷

レシーバ

LEMO入力:

入力インピーダンス1kΩ

ゲイン 16dB~100dB

ゲイン分解能<0.1dB

BNC入力:

入力インピーダンス1kΩ

ゲイン -14dB~60dB

ゲイン分解能<0.1dB

送受信モード

パルスエコー

ピッチキャッチ

アナログ/デジタルコンバータ

14bit, 170Msps

波形表示

全波、±半波、RFモード

フィルタリング

FIRデジタルフィルター

アナログバンドパスフィルター

判定ゲート

自動設定ゲート(ウィザードベース)

ユーザー調整可能

エンコーダ

インターフェース

2x A/B Quadrature

パソコン通信 Wi-Fi 2x802.11ac/ax dual
band Bluetooth 5.0
USB 3.0, Ethernet

ソフトウェア

ITOP with NDT-Web™

内部ストレージ容量

500GB SSD

内蔵メモリ

8 GB RAM

プローブコネクタ

LEMO, BNC, 熱電対

使用温度範囲(本体)

0 - 40℃

USBタイプC 電源アダプター入力

単相AC100 ~ 240V 50/60Hz

USBタイプC 電源アダプター出力

USB-PD 20V @ 5A, 100 W Max

バッテリ

リチウムイオンバッテリ

14.4 V @ 6.8 Ah, 98 Wh,

4-8時間駆動、ホットスワップ対応

I/O

HDMI, Bluetooth, 熱電対

サイズ

406 W x 305 H x 152 D (mm)

重量

9.1kg

動画ライブラリ

ポータブル電磁超音波探傷器 VOLTA2
お気軽にお問い合わせください
電話でのお問い合わせ
  • お問い合わせ受付時間 9:00〜18:00(土日,祝日を除く)
メールでのお問い合わせ
お問い合わせフォーム